メゾン・ド・ヒミコ

映画「メゾン・ド・ヒミコ」を観賞。
監督:犬童一心、脚本:渡辺あや、音楽:細野晴臣、出演:オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯、西島英俊
沙織の務める塗装会社に、岸本春彦が訪ねてくる。沙織の父親は、彼女と母親を捨て、伝説のゲイバー「ヒミコ」のママ、ヒミコとなり、引退後はゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を建てた。岸本はヒミコの恋人であり、ヒミコが癌に冒されたため、沙織に見舞いに来るように何度も連絡を取っていた。父親を憎んでいた沙織だったが、借金に苦しんでいたため、岸本の「日曜日のみのアルバイトで3万円」という言葉に乗せられ、メゾン・ド・ヒミコを訪れる。父親への憎しみや、同性愛への嫌悪感から、お金のために仕方なく働いていた沙織だが、メゾン・ド・ヒミコの住人たちに接するうちに次第に心を開いていく。


ネタバレあり

沙織の会社の専務が、事務員を次々と喰っていくが、ベテランであろう沙織には目もくれない。沙織が地味だという設定からだが、そんなに地味には見えないのだ。最終的には喰われてしまうわけだから、どういうことだったのだろうか?
ゲイをからかっていた少年が、岸本に惚れてしまう。友達にわざわざカミングアウトしてから、メゾン・ド・ヒミコを訪れる。勇気があるというか、なんというか。黙っていても良かった気もするのだが。
岸本と沙織が魅かれ合うが、岸本の身体は反応しない。自棄になった沙織は専務に抱かれてしまう。そのことを専務から聞かされた岸本は、専務を羨ましいと思ってしまう。身体はゲイなのに、心は異性に魅かれる。そんなことがあるのだろうか?岸本も切ないだろうが、沙織はもっと切ないだろう。それは沙織の父親が母親に対する気持ちと同じだから。因果応報というかカルマというか。
LGBTに関しては日本はまだまだ遅れている国だ。いや明治以降の経済成長の過程で、そういう問題を影へ追いやってしまった結果が今の日本かもしれない。誰かを排除するではなく、誰とでも共存する国になって欲しいものだ。


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2015-11-15

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