この世界の片隅に

おんな城主直虎の「この玄関の片隅で」の回に触発され、映画「この世界の片隅に」を観賞。
2016年公開、原作:こうの史代、監督・脚本:片淵須直、出演:のん、細谷佳正、音楽:コトリンゴ
呉に暮らす「すず」はちょっとぼうっとした女の子。18歳で広島へ嫁ぐ。やがて戦火が激しくなり、呉の街も燃え、広島には原爆が落とされる。知り合いや、家族を失いながらも「すず」の生活は続く。


ネタバレあり。

原作もそうだが、この映画は細かい所を分かりやすく説明しているわけではない。たとえば、すずが妊娠したかもしれないというシーンがあるが、妊娠という言葉は一切出てこず、周作とすずが驚き、すずに二人分のご飯がよそわれ、病院へ行き、すずのご飯が少なく盛られる、という描写となっている。映画館で観た時は、展開が早くて理解できなかった。
サン「周作が4年の時、平和のために軍縮で軍艦作れんようになって家の人もこの辺でもようけ失業しんさって大事じゃったんよお。(中略)大事じゃ思うとった、あの頃は。大事じゃ思えた頃が懐かしいわ。」
戦争は嫌だ。戦争というのは軍隊同士が戦うだけではない。生活の中に戦争が入ってくる。それが嫌だ。
今の日本は平和だ。だが、ミサイルが飛んでくるかもしれないとか言って、どこに逃げ込んで良いか分からないような避難訓練をさせられる。本当に脅威なら地下にシェルターでも造ることでも真剣に考えた方が良い。生活を脅かされたくない。
また、戦争になれば思想も制限される。今の平和な時代でさえ、政治を非難すると、反日だ何だと叫ぶ馬鹿がいる。これが戦争状態になれば、どうなるか?馬鹿が大きな顔をして何も言えない世の中になってしまう。
自分は改憲する必要はないと思っている。ただ、緊急事態に陥った時に、政府が暴走しないような、政府が暴走したら国民がその政府から権力を奪えるような条項は必要ではないかと思う。憲法は統治のための道具ではない。統治者から国民を守る道具なのだ。
この映画のように、日本は過去に国土を焼かれ、原爆も落とされた。このようなことが二度と起きないようにするのは、軍備ではない。平和的な話し合いによってこそ平和は保たれる。そのことを戦後70年の間、日本人は学んできたのではなかったのだろうか?
この映画では反戦を声高に叫んでいるわけではない。日本人が過去に経験したこんな生活を、今の我々が再び経験したいのかと問うているのだ。

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2017-05-10

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