聖女の救済

東野圭吾の「聖女の救済」を読了。
探偵ガリレオシリーズの5冊目で容疑者Xの献身の次の長編。
綾音は夫の義孝に子供ができないから離婚しようと言われる。翌日、綾音は北海道の実家に帰省する。その日、綾音の仕事のパートナーである宏美は義孝と密会する。更に翌日、義孝と食事の約束をしていた宏美は、彼と連絡が取れず、不安になり家を訪れる。そこで義孝の死体を発見。死因は毒殺と判明するが、その混入方法も不明で、容疑者も決め手に欠ける。そんな中、草薙刑事は綾音に魅かれてしまう。

容疑者Xの献身とは違い、犯人と殺害方法が判明するのは、物語の最後でである。草薙刑事の恋というのがこの物語のテーマの一つでもあり、犯罪の不透明さと恋の行方の不透明さが微妙にクロスするというストーリーの妙を生んでいる。
義孝の結婚観というのが変わっている。結婚は子供を作るためだけにあり、妻は子供を作るためだけの存在である。そして結婚して1年経っても子供ができなかったら別れる。昔の「家」中心の家族観だったらそういうことも多々あったのかもしれないが、現在ではとても受け入れられない。そして1年というのはあまりに短すぎる。じゃあ何年なら良いのだと問われても困ってしまうが。今どき子供のいない夫婦なんてごまんといるのだ。
今回ガリレオ先生はなかなか登場しない。物語も中盤に入ってからやっと現れる。全体的にも出番が少ないようにも思われる。もし、これがテレビ版でもそうだったら福山雅治ファンが激怒するだろう。テレビ版では湯川と綾音が同級生の設定になっているようだが、多分そういう大人の事情があるのかもしれない。

聖女の救済 [ 東野圭吾 ]
楽天ブックス
東野圭吾 文藝春秋湯川シリーズ 同時刊行 東野2009 セイジョ ノ キュウサイ ヒガシノ,ケイゴ


楽天市場 by 聖女の救済 [ 東野圭吾 ] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル




聖女の救済 (文春文庫)
文藝春秋
2012-04-10
東野 圭吾

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 聖女の救済 (文春文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 聖女の救済

    Excerpt: 東野圭吾の「聖女の救済」を読了。 探偵ガリレオシリーズの5冊目で容疑者Xの献身の次の長編。 綾音は夫の義孝に子供ができないから離婚しようと言われる。翌日、綾音は北海道の実家に帰省する。その日、綾音の仕.. Weblog: FADED PHOTO racked: 2017-09-04 21:29