ソロモンの偽証 後篇・裁判

映画「ソロモンの偽証 後篇・裁判」を視聴。「ソロモンの偽証 前編・事件」の後編。

涼子達は裁判を成立させるため、被告人である大出と重要証人である三宅樹里の出廷を取りつける。涼子は神原の態度に不審なものを感じる。そして学校内裁判が始まる。初日の証人は佐々木刑事。二日目は元校長の津崎と柏木の担任だった森内。三日目は三宅樹里。四日目の証人は大出家を放火した犯人の弁護士。そして大出の被告人質問。最終日に、検察側から意外な証人が申請される。

ソロモンの偽証 後篇・裁判をyoutubeで観る。
ネタバレるかも。

小説では多くのページが割かれている大出の不良仲間のエピソ-ドは全てカットされている。小説では三宅樹里の母親の描写は、ここまでではなかったような気がする。それに反して野田健一の親子関係の描写は映画では全くでてこない。
神原も柏木から「口先だけの偽善者」と言われている。やはりこれはこの映画のキーワードのようだ。
三宅樹里は松子に責任を負わせる嘘の証言をする。この裁判の中で唯一の偽証だ。ということはソロモン=樹里ということになるがソロモンは知恵者と知られている王なので、どうもしっくり来ない。タイトルの意味は何なんだろうか?
三宅樹里は裁判後、松子の両親に謝罪しているが小説では嘘をつき通した気がする。謝罪してくれた方が観客としてはすっきりするのだが。
この裁判の目的は、三宅樹里に告発状が嘘であることを告白させ、大出の無実を明らかにすることであったのだろう。しかし樹里が嘘の上塗りをしたがために混迷しそうになる。真実を明らかにしようと始めたことが、偽証という壁にぶつかる。そこに柏木の自殺の理由を知る神原という秘密兵器が現れる。神原自身が言っているが、もっと早く告白するべきだったろう。そうすれば、樹里の告発状は書かれなかっただろうし、松子の悲劇は起らなかっただろう。そして樹里の偽証もなかった。樹里は今後ずっと嘘吐きのレッテルを貼られ続けるのではないだろうか。
三度目の殺人」では「裁判での語られない真実」がテーマだった。この映画では「真実を語るための裁判」がテーマだ。見比べてみるのも面白いだろう。
この映画は大人になって教師となった涼子が、母校に赴任し、校長に当時の想い出を語るという形式になっている。単行本のソロモンの偽証では中学時代しか語られていないが、文庫版には後日談が載っているようだ。そちらもぜひ読んでみたいものだ。


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2015-08-05

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