ブラバン

津原泰水の「ブラバン」を読了。
酒場を経営している他片(たひら)は赤字続きの酒場を経営している。他片は高校時代には吹奏楽部(ブラバン)に所属していて弦バスを弾いていた。ブラバンの先輩である桜井が結婚することになり、その披露宴でのバンドの復活話が持ち上がる。

ネタバレあり

作者である津原泰水は同世代であり、この小説の時代背景はまさに自分の高校時代と重なる。ところが、この小説で出てくる「秋空に」という曲には全く覚えがない。自分はパラレルワールドにいたのだろうか?その他の作中の曲はほぼ分かるのだが。
この作品はブラバン再結成の話と、高校時代のブラバンのエピソードが並行して描かれている。高校時代があっての今なのでそれは良い。ただ、登場人物が多く、突然、時代が変わるので話に付いていけない部分が多々ある。結局、一度読み終わった後、再度、最初から読み直してしまった。二度目は楽しく読むことが出来た。
この小説はベストセラーだったそうである。多分昔のブラバン少年、ブラバン少女が多く手に取ったのだろう。かくいう自分もその一人だ。
この小説では顧問の先生が合奏の指揮をとっている。自分たちは生徒から指揮者を出すと言うのが伝統になっていた。顧問はほとんど部活に顔を出さなかった。選曲も生徒で行なっていた。だからもちろんジャズやポップスの曲を演るということになんの障害もなかった。ドラムセットやエレキギター、エレキベースもあったし。こちらは楽器の街が近いということもあっただろうが、同時代にクラシックの曲しか演らないブラバンがあったことが意外である。小説だから誇張しているのか、実際の作者の体験なのだろうか?
演奏会でずっと吹く真似だけして3年間を過ごした佐藤という登場人物が出てくる。実際にそんな人はいるのだろうか?いるんです。自分の友人のホルン吹きも高校時代そうやっていたと最近告白された。彼はギター弾きとして存在感があったので許されると思う。
ブラバン経験者には一読、いや文体に少々癖があるので二読をお勧めします。


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