グレート・ギャツビー

スコット・フィッツジェラルド(村上春樹訳)のグレート・ギャツビーを読了。

以前この小説を読んだか映画を観た気がしていて、ギャツビーが湾を隔てた向こう側に済んでいる女性に恋をしているというあやふやな記憶だけが頭に残っていた。しかし、今回実際に読んでみるとそれだけの物語でない事がわかった。もしかして私はこの小説を読んだ事がなかったのか?

キャラウェイは単なる傍観者かと思っていたが、物語に深く関わっている。彼がいなければこういう結末にはならなかったとも言える。

マートルはトムの浮気相手だけではなく、結果的にギャツビーの死に深く関わっていく。

主要な登場人物は一方的な関係だけでなく、複雑に絡み合っていく。だが、その中心にいるギャツビーと、彼とデイジーとの恋は物語の終わりには幻であったかのように思える。いや、デイジーを含む世間がギャツビーを幻にしてしまったのだ。ギャツビーを幻にした事で自分たちを守ったのだ。

この物語をもしデイジーの視点で描いたら、この何とも言えない雰囲気は出せなかっただろう。キャロウィと言うある種浮かれていない人物の視点で、そしてギャツビーを始めとした各登場人物と一定の距離で親しかった人物の視点で描かれたからこそ、この切ない雰囲気が描写できたのだと思う。





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